✿にこにこ日記✿

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『大卒だって無職になる-”はたらく”につまずく若者たち-』工藤啓/著

『大卒だって無職になる-”はたらく”につまずく若者たち-』工藤啓/著

図書館で借りてきて、読みました。

”普通”に大学を卒業して、今まで何も問題の無かった人。社会に出た途端つまずく若者。少子高齢化している日本では、大きな問題。

私が、この本を読んでいて、印象に残った言葉がいくつかありました。

そのときでさえ、僕は大学を卒業したら働くものだと思っていたし、まさか”働けない”なんてことは夢にも思いませんでした。

引用元:『大卒だって無職になる-”はたらく”につまずく若者たち-』工藤啓/著 P2

-若者に降りかかる問題。”高学歴ニート”という言葉。私は大卒ではなく短大卒ですが、新卒で入社した会社を1ヶ月で辞めて、とても身近な現実問題だと思いました。

きちんと説明するなら、ニートとは、「Not in Education, Employment or Training」の略で、「就学していない、働いていない、職業訓練もしていない人」を言う。僕の言葉で言い換えると、「仕事をする意思があっても、一歩が踏み出せない。何からはじめてよいのかわからず、途方にくれている若者」となる。

引用元:『大卒だって無職になる-”はたらく”につまずく若者たち-』工藤啓/著 P14

ニートは、必ずしも怠けている訳ではありません。働きたくても働けない人もいます。

不況のためか、今の企業が新入社員に要求しているのは、いち早く即戦力となること。でも、入社早々、戦力になるなんて、そんなことは可能だろうか?

そのあげく「仕事ができない、使えない」と言われる若者たち。

引用元:『大卒だって無職になる-”はたらく”につまずく若者たち-』工藤啓/著 P139

-私も、入社した会社では、即戦力を期待されていて、そしてそれに応えようと頑張りました。ただ、期待に応える前に、限界が来てしまいました。

つまり、社会の支え手がいなくなることは、誰もがつまずき、苦しい状況に陥ったとしても、すべて自己責任でなんとかしなければならない、とても厳しい社会になるということなのだ。

引用元:『大卒だって無職になる-”はたらく”につまずく若者たち-』工藤啓/著 P167

-現在は、最低限”生活保護”や65歳からの年金、児童手当などの社会福祉制度が整えられていますが、これらの福祉制度がなくなると考えると、ぞっとします。つまずいてしまえば、誰も助けてくれない。高齢になって働けなくなっても、誰も助けてくれない厳しい社会。そんな未来にしたくない。

社会問題。難しいです。

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nikonikoikir.hatenablog.com

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