社会問題②
みなさんは、「貧困」と聞いて、どのようなイメージがありますか?
私は、最初「貧困」に対して、あまり良いイメージはありませんでした。誰もが、できるだけ豊かな生活を送りたいと思っています。
そして、同時に、私は「貧困」に陥ってしまうのは、貧困に陥ってしまった人達だけの問題、個人の問題だと思っていました。しかし、実際は違うのです。「貧困」は、貧困状態にある人達だけの問題ではなく、現在、豊かな生活を送っている人達にも、密接に関係しています。
私は、ノンフィクション作家、小説家、コメンテイターとして有名な石井光太さんの著書『本当の貧困の話をしよう-未来を変える方程式-』『絶対貧困-世界最貧民の目線-』を読んで、貧困に対するイメージが大きく変わりました。
まず、私がこの本を読んだ経緯についてですが・・・。
元々、貧困問題については興味がありました。なぜなら、自分も貧困になってしまったらどうしよう、という不安が学生の頃から大きかったからです。そして、本当の貧困とはなんだろう、貧困になったらどうすればいい?、今は普通に生活が送れているけれど、日本・世界の貧困に苦しんでいる人達は、どのような生活を送っているのだろう、と社会で実際に起こっている現実について興味を持ち、読んでみました。
実際に、1日1ドル(日本円で134円:2023年5月9日現時点)以下で暮らす人々と寝起きを共にした石井光太さん。ノンフィクションで、日本・世界の貧困の実態を書き記しています。
『絶対貧困-世界最貧民の目線-』(光文社) 石井光太/著
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-目次-
第一部 スラム編
スラムの成り立ち、人々の暮らしと性・・・
第二部 路上生活編
物売り、路上の犯罪・・・
第三部 売春編
売春形態と地域、性の国際化・・・
『本当の貧困の話をしよう-未来を変える方程式-』(文春文庫) 石井光太/著
本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式 [ 石井 光太 ]
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-目次-
第1講 すぐそこにある貧困
第2講 途上国のスラムで生きる
第3講 底辺に落ちた子供たち
第4講 学校じゃ教えないセックスの話
第5講 貧困と少年犯罪
第6講 格差を越えて、未来をつくる
私は、『本当の貧困の話をしよう-未来を変える方程式-』(文春文庫)を
読んでから、さらに貧困について知りたい!と思い、『絶対貧困-世界最貧民の目線-』(光文社)を読みました。
○本を読んで私の驚いた点は3つ
1.貧困は個人の問題ではなく、社会全体の問題であること
2.貧困というと、ガリガリに痩せてしまっているイメージがあったが、実際には肥満体型になる人が多いこと
3.貧困によって起きる社会問題(犯罪、売春など)
詳しい説明は、割愛させていただきます。ぜひ、本を一度読んでみて下さい!
また、貧困について知っていく上で学んだ言葉です。
○絶対的貧困とは
国・生活レベルとは無関係に、生きるうえで必要最低限の生活水準が満たされていない状態。具体的に、例えば、上下水道設備が整っておらず、綺麗な水を飲むことができない、1日1食食べられるかどうかわからない、住む場所がない 等です。
○相対的貧困とは
その国や地域の水準の中で比較して、大多数よりも貧しい状態のこと。日本で多い貧困が相対的貧困と言えます。具体的に、例えば、日本では1日3食食べることができることが水準であるのに対し、1日2食しか食べることができない、また子供では金銭的に大学に進学することを諦める状況にある状態も、高等教育化している日本では相対的貧困と言えます。
いかがでしょうか。少しだけ、私が学んだことを紹介させていただきました。石井光太さんの本を読んでみると、もっと貧困について分かります。日本、そして世界の貧困問題。中々難しいです。