『この顔と生きるということ』岩井建樹/著
『この顔と生きるということ』岩井建樹/著
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以前から気になっていた本で、偶然図書館で見つけたので読んでみました!
私はあまり顔が普通の人と違う人が身近にいなかったのですが、この本を読んで社会には色々な顔の人がいることを改めて知りました。
顔が違うために、好奇の目で見られたり、いじめられたり。
逆に顔が普通と違うことで、そこを自分の強みにしたり。
顔が違うことを、きいてほしいという人もいれば、きいてほしくない人もいたり。
見た目が重視される社会。
そこで、見た目によって差別を受ける人がいる現実。
心が痛みます。
だけど、生き生きと輝いている方も多くて!
なんだか元気をもらいました。
印象に残った言葉。
「顔に赤いペンキを塗って街を歩けますか」
ー 顔に赤いペンキを塗って街を歩けるか。私だったら、人の目を気にするだろう。当事者の方は、この思いをずっと抱えていると思うと、大きな問題だなと思う。
この本を読んで、”人の見た目”について深く考えさせられました。
生まれつきのものであったり、病気のために見た目が違ってしまう。
自分には生きる価値がないと思うこともあったり、人間関係はマイナスから始まるから自分から積極的に話しかけていく・人柄を見てもらうなど。
きれい事では済まされない問題がそこにはあります。
”見た目”の問題について上手く言葉では言い表せませんが
この本を読んで、見た目について考えるきっかけとなりました。
これからの人生、たくさんの人と出会うと思います。
そんなとき、この本を思い出して、見た目ではなく、その人の人柄を見る人でありたいです。
少しでも、色々な人が生きやすいような世の中に変わっていくといいなと思いました。
はじめに
第1章 生きづらさの海の中で
第2章 学校生活という試練
第3章 どんな顔でも自由に働きたい
第4章 誰かを好きになったら
第5章 見た目を武器にする
第6章 視線という暴力
最終章 この子の見た目を愛するということ
おわりに
2019年7月30日 第1刷発行