『星とたんぽぽ』金子みすゞ
これは金子みすゞさんの詩の『星とたんぽぽ』の全文です。
星とたんぽぽ
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお空はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
金子みすゞさんの詩。多くの人が知っていると思います。
金子みすゞさんの詩、私とても好きです。
何か心の奥深くで感じるものがあります。
26歳という若さで亡くなられた金子みすゞさん。有名な詩では『私と小鳥と鈴と』『こだまでしょうか』『大漁』などがあります。先に挙げた詩は、小学生の時や中学生の時に学習したりしましたが、『星とたんぽぽ』は短大生の時に、初めて授業で知り、印象に残っていたので、今回紹介させていただきました。
私は、社会人になってから、この言葉をよく思い出します。
”見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。”
たしかに、目に見えなくても、感じるものがあります。
例えば、出会った人のオーラであったり、自分のことであったり。
不思議なものですよね。目には見えないけど、確かにある。
過去が積み重なって、その人の人柄を作る。花は、根が張っているからきれいな花が咲く。
以前、勤めていた仕事での出来事です。
介護施設で少し働かせていただいていたのですが、机を拭いていたら、利用者の方に声をかけていただきました。
「丁寧な仕事は、必ず誰かが見ているからね。」
と声をかけていただきました。介護施設での仕事はすぐに辞めてしまったのですが、その時に掛けていただいた言葉が今でも残っています。
見えないと思っていることでも、誰かが見てくれている。そして、見えないけれども確かにあるものがある。それは、優しさであったり、努力であったり。人と会ってみると、第一印象がありますよね。不思議なものです。少しスピリチュアル的ですが、本当に見えないものでも必ずあるということを私は信じています。だから、日頃の行いは大事ですね。できるだけ、自分が良いと思うこと、誰かの為になること、「徳」を積み重ねていきたいです。
今回は金子みすゞさんの詩『星とたんぽぽ』でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!m(_ _)m