✿にこにこ日記✿

気の向くままに色々な記事を書く、20歳女性のブログです。

私の空想物語「最期のときが見える人②」

前回からの続き、私の空想物語「最期のときが見える人」2話です!

 

※この物語はフィクションです。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1話はこちら⬇

nikonikoikir.hatenablog.com

 

母の料理は美味しい。

専業主婦で、家事は完璧。

週末は手作りのお菓子を作ってくれたり、平日も時にはハンバーグや唐揚げを作ってくれる。天ぷらを作ってくれるときは、キッチンから天ぷらの良い匂いがしてきて、家族みんな喜んでいる。私はカボチャの天ぷらが好き!

 

 

私の家族。

私には4つ年上の兄と下には双子の弟と妹がいる。

 

兄のユウ兄は現在大学生。大学1年生。

学校に行ったり、バイトに行ったり。

大学は楽しそうでいいなぁ。私も早く高校を卒業したい!

高校生も楽しいんだけどね。

 

そして妹のリコと弟のソウタ。現在小学校6年生。

今年小学校を卒業するのかぁ。早いなぁ。

2人とも、中学生になったら部活で忙しくなりそうだなぁ。

何部に入るんだろう。

 

父は仕事で毎日遅くに帰ってくる。忙しそうだ。

この間も出張で5日間 家に居なかった。

 

父、母、兄、妹、弟、私の6人で一緒に暮らしている。

 

 

最期が見えるとき。

最期が見えるのは、頭の中で記憶が蘇るように見える。

目と目が合って話していると、初対面でも一瞬で見えてくる。

ちなみに、自分の最期は見ることができない。だから、私がいつ死ぬのか、どこで亡くなるのか、死に関しては全く分からない。

 

 

ユウ兄は、そんなに長生きはしない。

おそらく50・60代で亡くなるだろう。病院ではなく、どこか家の中で眠っている。

周りに家族がいるから、いつか結婚するんだろうな。

 

そんなユウ兄、海外に留学したいと言っている。

「どこに行くの?」

と聞くと、

「イギリス」

と応えた。

「お土産買ってきてね!」

とお願いしたから、きっと買ってきてくれるだろう。

いいなぁ。海外。

アルバイトでお金を貯めて、行くんだろうな。

 

家族の死を見るのは、つらい。

最初に見たときは、ショックが隠しきれなかった。

だけど、見えるからこそ、心の準備もできて、そして相手を大切にできる気がする。

 

ユウ兄が出掛けるようだ。

「行ってきまーす。」

私は応えた。

「いってらっしゃい!」

 

(続く)